1978年の宮城県沖地震から20年経って以来、次はいつ来るのかといった話題が絶えず上っていました。前回の大地震が同級生の生まれた年ということもあり、地震は常に身近なトピックとなっていたことに加え、建物の耐震の進歩などから火事さえ起きなければ大丈夫だろうと気軽に考えていました。ところが、予想をはるかに上回った被害、破壊の規模に、自然の力の偉大さを見せつけられることとなりました。幸か不幸か、自分は遠い地から眺めているだけですが、小さな漁港の町や、見慣れた田畑の風景が一瞬にして消えてしまったショックは一生忘れられないものとなりそうです。普段は歴史伝統を重んじて、保存修復に興味を持つ傾向にありますが、時には全てをリセットして一から出発することも必要だと考えさせられました。とりあえず今は、家族の無事に安心し、故郷の復興を祈るばかりです。