2年間、亡くなった祖母宅に住みついていた友人がついに引っ越しすることになりました。2LKのアパートメントは40年にわたる友人祖父母のコレクションで隙間なく埋め尽くされ、長年の集積とクローゼットの収納力に驚かされるばかりでありました。引っ越し当日、大多数の集積は既に寄付され、荷物はトラックへ積み込まれた後、今まで足を踏み込むことのできなかった寝室に始めて入ることができました。西と北側の壁に小さな窓が位置し、そのフレーム越しにエンパイアステイトビルをはじめミッドタウンの高層ビル群からイーストリーバーまで、ニューヨークの街並を一望することができました。高級ホテルのスイートルーム並みの景色に息をのみ、何年もの間、物置として放置されていた部屋を哀れに思わずにはいられませんでした。