“一九八四年”はイギリス人作家ジョージ・オーウェルによるディストピア小説です。1949年に出版され、1984年のロンドンが舞台です。“War is Peace” “Freedom is Slavery” “Ignorance is Strength” が党、Big Brotherのスローガン、主人公ウィンストンが現政治体制に疑問を抱くところからストーリーが展開していきます。とてもフィクションとは思えないところがまた面白く、この小説からいくつもの言葉が引用されるようにまでなりました。
“一九八四年”から今特に考えさせられるのが中国の現代芸術化アイウェイウェイ。アートを通して表現の自由、体制批判を訴え、政府からの圧力を恐れずインターネット上でも勢力的に活動を続けていた人物です。現在経済犯罪の容疑で拘束中でありますが、無事に釈放され、彼の思想が一人でも多くの彼の人々に伝えられることを祈ります。