何年か前に古本屋のセールで、この本を見つけました。昭和43年に出版された川端康成の「竹の声桃の花」です。自分の好きな作家の作品のであったこと、ニューヨークで出会ったということで、ついつい購入してしまいました。“・・・竹の声は聞こえるだけではなく、桃の花は見えるだけではなくて、竹の声が見えたり、桃の花が聞こえたりもする。”という一文がとても印象強く記憶に残っています。
そんな風情のある言葉を思い浮かべながら、ここ数週間窓の外から聞こえてくる解体工事の騒音をどうやって乗り切ろうかとかと試行錯誤しています。
以前勤めていた会社の前で1ヶ月ほど工事の騒音が続いた際は、耳栓をしても音楽を聞いても鋭いドリルの音が頭の中に鳴り響き、しばらく頭痛に悩まされたことがありました。