ベルサイユは地図で見るより、かなりかなり広くて、1日中滞在しても敷地全体を見て回るのは難しそうなほどでした。まず黄金に輝くベルサイユ宮殿の派手さに圧倒されましたが、観光客の多さにさらに圧倒されヒューマンスケールを越した宮殿からは特に良い印象を受けられませんでしたが、ルイ14世が特に労力を費やした噴水庭園はかなりの見ごたえがありました。こちらもまた驚くほど大きなスケールでありながら、ラトナの噴水から幾何学的に整備された庭園と運河を見渡す眺めはかなりの迫力がありました。
宮殿よりもさらに美しかったのは、大トリアノンとその庭園。小さな宮殿はピンク色の大理石でエレガントに建てられ、小さなフランス式庭園には小さな花がたくさん植えられ、穏やかな快適な空間が創られていました。訪れたときは、ちょうど自分の大好きな紫色の花が一面に咲き、ピンク色の大理石と緑の木々とのコントラストがとてもきれいでした。
もう一つ印象的だったのは、小トリアノンにある庭園。宮廷生活を嫌ったマリーアントワネットが作り出した田園風景の庭です。幾何学式庭園と派手な宮殿とは対照的な空間ですが、この離宮に憩いの場を求めたアントワネットの気持ちがよく分かるような気がしました。
噴水庭園は無料開放されていて、地元の日本人小学生達が遠足に来ているのを見かけました。近所に住んでいたら毎日自分の庭のように訪れたい場所です。
(人ごみに圧倒された鏡の間) |
(大トリアノンのピンク大理石) |
(大トリアノン庭園) |
(小トリアノン) |
(ファーム) |
(床一面に落ちていた栗の実。ティータイムにカフェでモンブランをいただきました。) |