スコットランドへ行ってみたいという思いつきから、交通の便が良いグラスゴーに立ち寄ることにしました。最初の目的地は、有名な建築家兼デザイナー、マッキントッシュがデザインしたグラスゴースクールオブアート。実は、旅の直前まで特に興味のない建築家だったのですが、実際に素晴らしい建物を目の前にしたところ、マッキントッシュに対する見方が一瞬にして変わってしまいました。学生ガイドによるツアーに参加し、地下から最上階まで学長室を除く主要な部屋を見学することができました。アーツ&クラフト、アールヌーボーなど時代を象徴するスタイルが見られる中、細部までの完璧な仕上がり、サインから家具までのトータルデザイン、そして現在もアートスクールとして機能していることにすっかり驚かされてしまいました。グラスゴーならではのバラのモチーフ、一つ一つ違ったタイルの模様など、いたるところに装飾的要素が現れつつも機能と全体のデザインの中に溶け込み、100年以上たった今でもその洗練されたデザインの美しさに目を奪われてしまいました。建築的にも、自然光を使った明暗の区別、サーキュレーション等、全ての空間が非常にユニークで機能的にデザインされていました。
その後、マッキントッシュがデザインした唯一現存するカフェでゆっくりとランチを楽しみ、市内にある2つの建物を見学し、鉄道5時間かけてロンドンへと戻りました。
時間にゆとりがなく、郊外の著名な建物等を見学することができなかったため、近いうちにもう一度訪れたいなと思っているところです。
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(グラスゴースクール入り口扉) |
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(グラスゴースクール出口扉) |
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(ウィローティールーム) |
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(ティールームインテリア) |